設計から行うにあたり、氷見市立博物館の廣瀬直樹学芸員から話を伺う。
板図。1/10スケールで描かれる。
テンマ船一艘を制作するのに必要な木材。
ミヨシ(船首)の制作。
シキ(底板)とミヨシが仮組されている。
トダテ(船尾の板)の角度を確認。
トダテの仮組。
ミヨシとシキの嵌合部の加工。
ダイノセの準備。
コナオシと呼ばれる部材の制作。
接合部は可能な限りアイバズリと木殺しを行う。
型板nカンジキの形を移す。
シナイを使用して曲線を描く。
カンジキの切り出し。
ツカセを掛け、カンジキを仮設置する。
必要に応じて火で炙り、熱湯をかけ熱を加える。
アイバズリを行っているところ。
型板を当て、ハタ(舷側板)の型を取る。
船首部では、カンジキの上にハタが乗るよう写真のような整形をする。
ハタを組み付ける。
少しづつ曲げ癖をつける。
ツカセがバランス良くかかり、ハタがほぼ曲げ付けられた状態。
舟梁を組み付ける。
部材の接合には「マガシラ」と呼ばれる釘を使用する。
マガリという補強材の角度を型で受けている。
マガリの整形
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船首に入るカンヌキはテーパー状に作り、片側から差し込む。
舟梁の上部は切り欠き、コベリ(防舷材)で挟み込む。
バンの取り付け。波が被った際に船内に水が流れないように船首部に向かって勾配を取り、水密に作る。ハタに水抜き穴を開け、水が船外に流れるようにしておく。
カイバタを曲げ付ける。固定は木ネジを使用し、ハタとコベリ両方に締結する。
カッパと呼ばれる部材の取り付け。この下には弁当やカッパなど、濡らしたくないものが置かれる。水密構造と排水については船首部のバンと同じ。
ハカマの取り付け。補強と波切りの機能がある。
造船やぐらから外し、仕上げに取りかかる。ハタの下端にはナメイタと呼ばれる防舷材を取り付ける。
ハヤオネコの取り付け。
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ミズキリと呼ばれる部材を取り付ける。
2016年4月9日の進水式の様子。