板図と呼ばれる図面。制作の為の図面はこの一点のみである。
シキ(底板)ミヨシ(船首)トダテ(船尾)組み立てられた時点で「ダイノセ」という神事が行われる。
仮組の固定にはヒラカスガイが多用される。
アイバズリという作業で、片刃の鋸で材料の接合面を整形する。
シナイと呼ばれる棒材で曲線を図る。
型板を当て、次に制作するカンジキという材料の形を計る。
型板には切断箇所の情報の他、切断面の角度情報も書き込まれている。
シナイで曲線を写す。
釘頭と呼ばれる穿孔部には木栓が埋め込まれる。修繕のことを考え、接着はせず叩き入れるだけである。
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ツバノミで縫い釘の下穴を開ける。
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刃のピッチが異なるアイバズリ鋸
切削後の木栓
部材を所定の位置に仮組したり、曲面を得るのには「ツカセ」というつっかえ棒をかけていく。
両側からの圧力を一定に保為、造船作業は常に両側を同じペースで進めて行く。
曲率がきつい箇所は焼いたり、熱湯をかけたりして熱を加えながら行う。
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ハタ(上棚)の計測。
角度の計測は下げ振りを使用する。
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部材を接ぐ際にもツカセを使用する。
ハタの組み付け
ツカセの位置や長さ、本数を調整し、少しづつハタを閉じる。
水密構造にするため、細かな接合面までアイバ擦りを行う。
舟梁はハタを閉じる際に同時に挟み込む。
マガリを制作する為の材料。
口引きを使い、僅かな隙間も出来ないように整形する。
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造船用ボルト。外側は突起にならないよう薄いナベ頭。
曲尺の使い方も柔軟である。
カイバタと呼ばれる部材。アテ材(能登ヒバ)が使用される。同じ材はミヨシ(船首)にも使用される。
熱湯を使い、少しづつ曲げて行く。
床板はそれぞれ位置が決まっているため、鋸で位置を示す線を浅く切り込む。
進水式には神事が行われることも多い。
3丁の櫓、2丁の櫂で操船された。